校閲Revision

校閲業務とは

 校閲は、原稿に誤字脱字はないか、不適切な日本語表現はないか、編集者が付けた見出しが原稿の内容とずれていないかなどをチェックする仕事です。毎日のニュースをはじめ、スポーツやレジャー、テレビドラマや地方イベントなど、扱う内容は多岐にわたります。「本当にこれでいいのか」。原稿を読んでいる最中によぎる〝違和感〟を大切にするために、日頃からさまざまなものに関心を持ち、目を肥やしておく努力が必要です。

フローチャート

校正翌日の朝刊に掲載予定の原稿が印刷された紙(モニター)が続々と届く。用字用語・事実関係を中心にチェックしていく

校正編集者がレイアウトして紙面の大刷りが届き始めると大忙し。見出しと記事の内容が合っているか、写真の説明文が間違っていないかなどを素早く確認する

宮本夏菜子

 裏方の仕事が好きだったこと、言葉を扱う仕事がしたいと思っていたことから校閲の仕事を志望していました。
 実際に仕事に就いてからは、幅広い知識が必要だと痛感しています。スポーツから国際情勢まで、さまざまなジャンルの記事を校閲するのですが、知識がない分野の文章は間違いに気付けないこともあり、日々勉強することが大事だと感じています。また、限られた時間の中で見出しや記事、写真の説明文など全てに目を通さなければなりませんが、十分にチェックしきれず、間違いを見逃してしまうこともあります。
 そんな中でやりがいを感じるのは、誤字脱字などを見つけて編集者の方から「ありがとう」とお礼を言われたとき。新聞を作る一員として役に立てた、またそう言ってもらえるよう頑張ろうと思えます。
 校閲は目立つ仕事ではありません。けれど、新聞の質を高める重要な仕事だと入社して強く感じるようになりました。まだ一人前とは言えませんが、質の高い紙面作りに貢献できる校閲者に近づけるよう、これからも励んでいきたいです。

前沢 里奈(福岡県出身)

編集部所属校閲チーム担当

2016年4月入社、校閲業務に就く